こんにちは。
さて。
みなさんはご自身の担当医と良好な関係を得られていますか?
今回は医者と患者の関係性についてのお話です。
かつて、歯科に関わらず、医療に携わる人間は、
患者の意見を聞かずに独自の判断で診療を進める傾向がありました。
診療に関することは医療の素人である患者さんは口出しをさせず、
「専門家である医師の判断に任せなさい」という考えです。
この考えは、家庭で絶対的な権利を持った父が
子に対して教育を行うことになぞらえ、
「パターナリズム(父権主義)」と呼ばれています。
最近ではそのような考え方ではなく、
患者さんと対話をしながら選択肢を提示して話し合いをした結果、
一番その人に合った診療を行うような時代になりました。
これを「インフォームド・コンセント」といいます。
日本語では「説明と同意」と訳されます。
患者さんが納得いかない診療を受けずに済むというのは
とても素晴らしいことです。
しかし、実際にいい治療であっても
患者さんが納得しなければ進めることができず、
結果として診療が遅れ、病気が進行する場合もあります。
正しい情報をきちんと説明して理解してもらうには
とても時間がかかります。
また、患者さんサイドに診療に対する「偏見」があれば、
先入観から、きちんと正確に伝わらない場合もあります。
例えば、歯科用のインプラント治療は
きちんと条件が揃った状態で行えば、
とても長持ちしますし、素晴らしい治療です。
しかしながら、
雑誌やテレビでインプラントの失敗事例や
起こりうる間接的な悪い結果について
一時期とても報道していたため、
「インプラントは危険な治療だ」
とネガティブイメージを持っている人も少なくありません。
眼科のレーザーで視力を回復させるレーシックなども同様です。
また、きちんと説明をしてもらっても、
担当医に質問がしにくい、いまいち信用ができない、
などという関係では、正しい情報を受け取ることが出来ません。
しっかりと信用できる先生に、きちんと説明を受け、
正しい判断をすることで、良い結果を得ることができます。
それではみなさん、今日もよい食事を!
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