笑顔の女の子

「どこで、そんな言葉覚えてきたの?!」
子どもは突然、思いもしないような言葉を口にしたりします。

どうして「正しい言葉使い」の方が良いのでしょうか?
誰かを傷つけてしまうから?
育ちが悪いと思われるから?

最近出会ったコーチングの先生に、
面白いことを言われました。

「自分の耳は自分の口に一番近い、つまり、
自分の言葉を一番聞いているわけ。
気づかないうちに、あなたは自分の言葉に洗脳されているんだよ。」

えー!!って感じですよね!

洗脳・・・。
だけど、それに近いことを聞いたことがあります。

「子どもの名前は柔らかい音の読み方の方が
性格の柔らかい子に育ちやすいんだって。
名前が人生で一番、多く耳にする“音”だからなんだって。」

本当かどうかは分からないけれど、
なんだが妙に納得してしまう。
まだ言葉を上手く使えない幼児にとって親の声かけは、
表面ではなく、深いところで
子どもの性格や個性、考え方に
関わってくるのかもしれないですね。

コーチングの先生はすごく面白い例えをくれました。

「パナソニックが上手くいかなくなったのは何でだと思う?
僕は『松下』の名前を取ったからだと思ってるよ。
松下幸之助の想いがリレーされなくなったんだね。」

これもまた、妙に納得。
脳には、善も悪もないと言います。

耳にはいるものをそのままイメージして
実現化しようとするといいます。

例えば、お子さんに
「コップの水こぼさないでね!気をつけてね!」
と声かけをしたとします。
すると、逆にこぼしやすくなるのだといいます。

脳が「コップの水をこぼすことはいけない」
という言葉から『水をこぼす』ことを
無意識にイメージしてしまったわけです。

「お盆を真っ直ぐに持ってね。」といった表現が
いい表現なのだと思います。
面白いですね。

松下電機も『松下』という音を聞くだけで、
無意識に松下幸之助さんの顔や理念が想像されていたのでしょう。

普段、お子さんにどんな声かけをしていますか?
お子さんが引っ込み思案だったり、
どうもおっちょこちょいだったり・・・。

実は普段の声かけに原因のひとつがある、
ということもあり得るかもしれません。

そして、その子が大人になったとき、
人生に起こる様々なことを、
プラスの意味で捉えるかマイナスに捉えるかも、
お母さんから受け継いだ言葉が
関係してくるかもしれません。

最近私が心がけているのは、
二重否定の言葉を使うのをやめようということです。
二重否定とは「〜しないと、〜できない。」というもの。
両方とも、できないイメージを脳がもつから、
そこから抜け出そうという話です。

「お片付けしないと、おやつ食べられないよ!」

決して言葉使いが悪いわけではありませんが、
言葉の使い方としては勿体ない表現になってしまっています。

「お片付け終わったら、おやつ食べよう!」

同じことを促しているのに、
後者の方がなんだか、やりたい!という気持ちに
なる気がしませんか?

お子さんから発せられる言葉が後者だったら
嬉しくなりますよね。
だって、いずれお子さんが「1番影響を受けるようになる」のは、
その子自身の言葉になるのですから。

ついつい時間に追われて、攻めたてる言葉を使ってしまう時、
一呼吸置いて、言葉の使い方を考えてみてください。

大きな声を張り上げてお子さんを促すよりももっと、
スムーズに動けるようになるかもしれません。
今の声かけが、
未来のお子さんの個性を広げるキーポイントだと私は思います。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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