例えば、真っ白な紙と24色の色鉛筆を目の前に出されて
「好きな物を描いていいですよ」と言われたら、
あなたはなにを描きますか?
少しだけ目をつむって想像してみてください。
さぁ、あなたは色鉛筆を手に取れていますか?
それとも、もう何かを描き終わっているところが
目に浮かんでいるでしょうか。
もしかしたら、色鉛筆を手にも取らず
腕組みをして困ってしまってはいませんか?
これを想像ではなく実際にしてみると、
しばらく悩んでしまう大人ってとっても多いものなのです。
一方、お子さんに同じことをしてみてください。
「してみてください。」というより、
普段からされていますよね。だって、ただのお絵描き!笑
子ども達に、紙と色鉛筆を与えると、
迷いもなしに絵を描き始めます。
楽しそうに、嬉しそうに。
どうして大人になると迷ってしまうのでしょうか?
最近、わたしは友人に誘われて、
某有名ライフトレーナーさんの自己啓発セミナーに行きました。
そこで話されていたのは
『過去の記憶が私たちの行動や決断に深く関わっている』
というものでした。
人は癖の生き物。
過去の記憶をもとに行動してしまい繰り返す。
本当はできることでも『自分にはできない』
という暗示をかけてしまう。
それは過去にできなかったから・・・?
きっと、大人は真っ白な紙を目の前に
困って悩んでいるのではなく、過去に見た物や、描いたもの、
自分の好み、様々なことを
無意識に考えてしまっているのではないでしょうか。
上手にやりこなしたい。
良い作品にしたいと思いながら。
ところで、
あなたは、お子さんが何かにトライしている時、
遊んでいる時、どんな声かけをしていますか?
ついつい否定的な言葉を使ってしまうことはありませんか?
褒める教育を心がけているのに、自身の都合から
問いつめてしまったり急かしてしまったりすることは・・・?
パートナーと生活をしていて、些細なことで
口論になってしまったり、相手を否定してしまったり・・・。
そしてそれに気づいた時、知らず知らず
自分自身を責めてしまうことはありませんか?
わたしは、師匠によく
『どんなことがあっても自分にバツはつけないこと。』
といわれます。
自分を受け入れて自分を認めること。
人生には◯(まる)か◎(にじゅうまる)しかないんだよ、と。
「今」が「過去」になったとき、
できなかった記憶にしないためにも。
子どもは、真っ白なキャンバス
どこまでも可能性があるもの。
縦も、横も、斜めも、奥行きも、未来も。
子どものキャンバスは好きな物や楽しいことで
埋め尽くされていきます。
もう、描きたい放題!
意味も答えも無いんです。
そして、私たち大人も、実は同じだと思うのです。
どこまでも可能性のある真っ白なキャンバス。
もし子育てや家庭を築く中で、
自身のことに悩んでしまう人がいたら、
子どもへの期待と同じくらい
自身の未来にも期待してほしいとわたしは思います。
人の溢れるくらいの感情は、自然と周りに伝染していく、
と聞いたことがあります。
あなたが溢れるくらいわくわくしているから、
子どもたちもわくわくするんです。
さあ、あなたは今、毎日にわくわくしていますか?
仕事、子育て、家事、人間関係と
気づいたら心が縛られてはいませんか?
カラダは疲れてはいませんか?
もっともっと、人にも環境にも甘えてもいいとわたしは思います。
人生長いのだから、たまには我がままになっても、休んでも。
そして「私ってこうゆうところもあるのよね。」と、
そんな自分を受け入れてみてほしい。
もしかしたら、それだけで
キャンバスに自由な絵を描けるようになるかもしれませんよ。
ちょっと偉そうな文章になってしまいましたが、
どこかで誰かの心に響いてくれたら嬉しいです。
読んでいただきありがとうございます。
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