さて、前回・前々回のタバコのクイズの正答率はいかがだったでしょうか。
今回はタバコの基礎知識についてです。
【タバコの害】
タバコにはおよそ4,000種類以上の化学物質が含まれ、
その1つのニコチンが喫煙者に依存を形成すると考えられています。
接種が一定期間続くと、脳内の神経伝達物質であるドーパミン、
セロトニン、ノルアドレナリンに代わり、
ニコチンが神経伝達をコントロールするようになります。
同時にそれらの神経伝達物質の産生を抑えるようになるため、
喫煙者はニコチンの血中濃度がある基準より下がると
正常な神経活動を維持できなくなり、イライラしたり、
不快な気分になります。
それを解消するために、喫煙を繰り返す。
一方、ニコチンの濃度に関係なく、
食後や一仕事終えた後などに出る喫煙の欲求は
心理的依存といわれています。
身体的依存にはニコチンパッチやニコチンガムなどの
代替療法を用い、心理的依存にはカウンセリングで対応して
喫煙を生活習慣から消していくことが禁煙治療であり、
支援期間は2~3ヶ月です。
【費用】
1箱20本で410円。1本20.5円。
20歳から30歳まで10年間、毎日2箱40本吸ったとして。
40本×30日×12ヶ月×10年=144,000本
144,000本×20.5円=2,952,000円
となります。
70歳まで生きたとして、同じ計算をすると
40本×30日×12ヶ月×50年=720,000本
720,000本本×20.5円=14,760,000円。
だいたい1,500万円です。
ちなみに、なぜ70歳としたかというと、
日本人の平均寿命が77.6歳なので、
タバコを吸って寿命が7.5年減ると
享年が約70歳となる計算だからです。
次回はタバコによる子供への悪影響のお話です。
それではみなさん、今日もよい食事を!
参考学会、情報提供ホームページなど:
・日本禁煙学会: http://www.nosmoke55.jp
・洲本市禁煙支援センター:
http://www1.sumoto.gr.jp/shinryou/kituen/
・日本タバコフリー(タバコそのものが存在しない)学会
http://tobaccofree-adv.main.jp/
・無煙環境(子供に無煙環境を):
野上浩志@無煙環境(←これで検索して下さい。)
・禁煙ジャーナル: 一般社団法人タバコ問題情報センター
発行人・代表理事 渡辺文学
日本で唯一の禁煙に関しての新聞。毎月1回1日発行
電話:03-3222-6781
・禁煙推進学術ネットワーク:
http://tobacco-control-research-net.jp/
参加学会が個別に禁煙推進の活動を行いながら、
学会間で喫煙・禁煙に関する情報交換・情報共有を行い、
喫煙によって生ずる疾患と禁煙方法や禁煙治療薬などに関する
研究や、一般の方への喫煙の害・禁煙に関する知識の普及啓発、
受動喫煙防止のための社会的な禁煙推進活動などを
協同して行っています。
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