女の子:はみがき

まず始めに、お詫びと訂正です。
前回の第13回の後半で
「次回はデンタルフロスと歯間ブラシについてのお話です。」
と書いていましたが、諸事情により今回は
「歯ブラシの方法」について先に説明させていただきます。
フロスと歯間ブラシについては第16回でお話しいたします。
申し訳ありません。ご理解の程よろしくお願いいたします。

前回の歯ブラシの歴史についてはいかがでしたか?
古代より歯をみがかないと虫歯になると
わかっていたのには驚かされます。
猿でも歯を磨く種族はいますから、
どこか本能で歯磨きの必要性を感じていたのかも知れませんね。

さて、今回は歯ブラシの使い方の話です。

みなさんは小学校で歯垢(プラーク)を赤く染め出して、
視覚的に磨き残しを実感したことがありますよね?
自分では上手に磨けている気がしていても、
自分の歯の汚れを全て取りきるのは
歯科医師や衛生士にとっても難しいことです。

正しく歯ブラシを使って効率よく汚れをとりましょう!

 

【歯ブラシの当て方】
1、バス法
バス法とは、歯ブラシの当て方でも
一番普及しているであろうと思われる磨き方です。
歯面に対して垂直に当てるのではなく、
斜め45度であてることで、歯肉のマッサージができます。
それにより、歯肉炎になってしまった歯肉を引き締めたり、
歯周病の歯周ポケット(=歯と歯肉の間の溝)の中の汚れも
(表面に近い部位は)落とすことができます。
ただし、日本人は頬側の歯肉が薄いため、
力を入れて磨くと歯肉が退縮して根っこが露出し、
結果として冷たいものでしみる、見た目が悪くなる、
などの症状が出ることがあります。

 

20130125_1

 

2、スクラッビング法
歯肉に対して斜めに歯ブラシを当てるバス法に対して、
こちらは歯に対して垂直に当てる方法です。
こちらの磨き方も毛先が歯肉に当たるため、
力の強さ次第で歯肉が対縮(強い刺激で歯肉が下がること)
をしてしまう可能性があります。

20130125_2

 

3、スクラッビング法 変法(仮称)
歯ブラシの教科書や本ではあまり見かけないので、
なんという名前なのかわからないですが、
最近僕が患者さんにオススメしている歯ブラシの当て方です。
歯肉に対して毛先を当てるバス法とは逆に、
根っこの方向から歯肉に当てていく方法です。
歯肉には歯ブラシの毛先ではなく、
歯ブラシの側面を当てるのがコツです。
バス法同様、歯肉のマッサージも目的としますが、
歯肉に直接毛先を当てないので退縮しにくい磨き方です。

20130125_3

 

今回の話はあくまでも一般的な例なので、
歯科医院で自分の歯にあった磨き方を
指導してもらう必要があります。
歯ブラシの使い方をマスターして、
歯磨き名人になってください。

それではみなさん、今日もよい食事を!

 

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