中学時代、
道徳的な生活態度は胡散臭いと思われるだけでなく、
それを許さない空気さえありました。
私が所属していた野球部では、先輩が後輩を指導する際、
尻をバットで叩くことが横行していました。
通称「ケツバット」です。
(ただし、多くの場合、太股のあたりに当たります。)
練習中に大きな声を出さなかった、
挨拶の仕方が悪かった、
ミスが連続したなど、
様々な理由で叩かれます。
夏の体育の時間に半ズボンになったりすると、
太股のあたりに紫の横ラインがあるので
「野球部員」と判別できました(笑)
個人で頑張っても「連帯責任」などと称して
叩かれたりするので理不尽なものを感じていました。
ただ、教師も平気で生徒を殴る時代だったので
「暴力そのものがダメなのだ」
とまでは気付かなかったように思います(笑)
ただ、自分として暴力は嫌だったので
「3年生になってもやらない!」と決めていました。
しかし、そうすると周りの同級生が
「良い子ぶっていやがる」と白い目で見るのです。
また、パンやジュースを「買ってこい」
と後輩を「使いっ走り」にする輩がいたり、
部室をひどく散らかす同級生がいたりしました。
「自分で買いに行こう、自分達で掃除をしよう」と言っても
「後輩にやらせれば良い」という身も蓋もない反応でした。
自分達で汚した部屋を後輩に掃除させる訳にはいかないと、
休みの日に一人で学校に行って
部室の掃除をしたりしましたが、
すぐに汚されるということの連続でした。
いかに不道徳な行為でも、
みんながやっているようなことは「やって当たり前」
という多数派の論理がとても嫌でしたが、
それに抗うのも結構骨が折れるものでした(笑)
社会人になってから、
中学時代の同級生の披露宴で
頼まれたスピーチを真面目にやり、
「いやあ、あいかわらずブロックらしいスピーチだったな」
と言われ、中学時代「お堅い」という意味で
「ブロック」と呼ばれていたことを
久しぶりに思い出して、自分でおかしくなりました(笑)
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