教頭先生の「やめろ!」で、教育実習最後の授業は
中途半端な形で終わってしまいましたが、
時間が経つにつれ怒りがこみ上げてきました。
教頭先生は「教室に酒を持ち込んだこと」か
「私がゲラゲラ笑ってふざけているようにみえたこと」に
怒りを覚えたのだろうと予想したのですが、
前者はきちんと指導教諭の許可を取った上でやったことであり、
後者は、2週間の経緯があってのことであり、
「ふざけている」と判断したのはあくまで主観に過ぎません。
そのことを考えると「戸惑い」が「怒り」に変わっていったのです。
授業終了後、一緒に教育実習にきていた
親友のS君が近づいてきて、「大丈夫か?」と声をかけてくれました。
私は「大丈夫だ、こっちにも言い分がある。
反省会で教頭と闘う・・・」と返しました。
そう、教育実習の締めくくりでは、実習生全員、教員などが集まり、
「反省会」があるのです。
「あれだけのことをしたのだから、教頭先生も当然
反省会には来るだろう。そこで2週間の経緯を説明し、
こちらの言い分、思いの丈をぶつけ、その上で当方に
問題があるなら、説明してもらおうじゃあないか!」
と闘う気持ち満々で反省会に臨みました。若かったですね。
後先を考えず、喧嘩腰で反省会に臨みました。
ところが・・・。
当の教頭先生が反省会の場に現れなかったのです。
完全に肩すかしをくらいました。
こちらも「異例」な実習だったかも知れませんが、
教頭先生の対応も「異例」です。それだけのことをして、
説明も無いのか・・・と、またそのことに怒りを覚えました。
結局、波乱が予想された反省会は、
実習生それぞれの授業に対する、簡単な感想が述べられ、
何事もなく終わるかに思えました。
私の授業についても教頭先生が来ない以上、
スムーズに終わるだろうと思いました。
ところが、ある女性教諭が質問をしました。
「あのようなことをして恐くありませんでしたか?」
この質問によって、私の怒りは
思わぬ方向に向かうことになりました。
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