太陽のみえる草原でリフレッシュする男性

好奇心の赴くまま自由に思索をしていた小学校時代は、
学校の勉強との両立ができたのですが、
中学生になると少し怪しくなってきました。
学校の勉強自体に疑問を抱くようになったからです。

特に私を悩ませたのは英語でした。
「ビー動詞」を最初に習った時に
「あれっ僕、エー動詞の日、休んだっけ?」
と感じたのは笑い話(*1)としても、
教科書の初っぱなから疑問だらけでした。

私の世代の中1の英語の教科書(*2)の冒頭に
「This is a pen.」という文が出てくるのですが、
先生がこの文を「これは1本のペンです」と訳したことから、
私の悩みは始まります。

「英語を使う人は必ず見た物の個数を数え、
個数に言及するのか?」
と思ったのですが、他の文章を参照すると、
必ずしもそうではないようでした。

さらに「This is one pen.」という言い方と
どう違うのかという疑問も沸いてきました。

また、長文になった時、最初は「a pen」で、
次から「the pen」に変化することの理由が分かりませんでした。
要するに不定冠詞の本質的な意味が分かっていなかったのです。

英語の勉強が進み、
「同じ意味の単語」が出てくるとさらに謎は深まります。

例えば、「must」と「have to」はどちらも
「~しなければならない」で「同じ」だけれども、
否定形にした場合は「must not=~してはいけない」、
「don’t have to=~する必要はない」と
「違う」意味になるなど、どうして納得できるでしょうか?

そもそも、本当に「must」と「have to」は「同じ」なのか?
という疑念が沸いてきます。
そうなると「同じ」ものの「書き換え」など嘘くさく感じられます。

「be going to」と「will」、
「能動態」と「受動態」の変換作業をしながら、
本当に「意味が変わらないのか?」
という疑問を抱くようになります。

さらに私を悩ませたのは、
小学生時代同様、これらの疑問を
明確な言語にできなかったので伝えられなかったことと、
周りの中学生は誰も疑問に感じている様子が無いということでした。
もしかしたらそう考える「自分がおかしい」のか・・・、
と思い始めるのです。(続く)

(*1)
「b動詞」だと思ったので、
その前に「a動詞」があるものだと思いました。

(*2)
私の通った中学校では
開隆堂の「New Prince English Course」を使用していました。

9つの誤解:間違いだらけの“子育て”