笑顔の女の子

ピアノというのは、
お稽古ごとの中ではわりとメジャーなものと感じます。

電子ピアノまでを含むと、
どこの家庭にもあってもおかしくないものですし、
何か楽器を習わせたいなと思っときに、
ピアノは他の楽器に比べてとっつきやすいですよね。

では、そんなピアノを習ったことで
何を得るでしょうか?

指には番号が振ってある、ということですか?
鍵盤上の音の位置でしょうか?
なんとなく音の読み方は覚えているから、
中学校、高校の合唱の伴奏くらいなら
出来るようになっていたでしょうか。

これらの事はもちろん大切です。
ピアノを習う上での導入ですし、
避けては通れません。

しかし「それだけ」ではないはずです。

ピアノを習う上で、上記の事を習得できていれば、
「ピアノを習ったよ」「弾けるようになったよ」と、
そう言えると思います。
実際に弾けるようにはなっているわけですから。

でも、ピアノ以外のことは?
ピアノを習った事で、
人生に活かせることは?

音楽の道に進んだわけではないけれど、
ピアノを習っていて本当に良かったと
思える瞬間はあるでしょうか?

そう思える事がひとつでもなければ、
音楽に触れていても意味がないと思います。

私は、音大に進み、
音楽の道でずっと生きてきましたが、
一歩外の世界に出たときに
「ああ、ピアノをやっていて本当に良かった。
音楽の世界に身を置いていて幸せだった」
と思える瞬間がたくさんありました。

そう思えたのは、やはり、
恩師達との出会いだったと思います。

恩師たちが「人生を豊かにする」為に
私に与えてくれたこと。
これからの音楽教育に必要だと思うことを
紹介していきます。

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