叩き返すのを我慢するお姉ちゃん

Rちゃん9才、Kちゃん1才の時の北海道旅行のできごとです。

Kちゃんはまだまだお母さんにベッタリの頃です。
お母さんに抱っこされての観光地巡り。
記念撮影でも、お母さんに抱かれて
「ご満悦」の表情で写真に収まっています。
一方で妹が生まれても、
まだまだお母さんとスキンシップを取りたい年頃のRちゃん。
写真を見るとお母さんが中央で、抱っこされたKちゃんが左側。
そして右側にはお母さんの腕にしがみつくように
くっついて写っているRちゃんがいます。
まあ、何ともほほえましい光景でしょうか。

函館空港に飛び、五稜郭、トラピスチヌ修道院など
函館市内を観光し、夜には函館山から夜景を見て、
翌日は松前町や江差町の方へ足を伸ばしました。
戊辰戦争で官軍と戦った開陽丸の博物館をみた後、
明治時代のモダンな郡役所のベランダで
記念撮影をした時のできごと。
お母さんの左側にいたKちゃん、
反対側でお母さんにしがみついているRちゃんを「発見」したのです。
そして何という1才児の「独占欲」でしょうか、
「お母さんにくっつかないで」
とばかりにRちゃんを叩き出したのです。
Rちゃんもびっくりです。
でも相手は1才児。
「ちっちゃい子だから叩けな~い」
と反撃せずにベソをかいてしまい、
その状態で写真に収まってしまいました。
貴重で懐かしい1枚です。

Rちゃんの優しさに感動して
「よく我慢したね、ありがとう」
と褒めてあげました。
その後の旅行での、Rちゃんがお母さんの右側で
遠慮がちにしている写真をみると胸が痛みます。
自己中心的に親が子どもに暴力を振るうような事件の報道に
触れる度にあの時のRちゃんを思い出します。
1才の妹の攻撃に際してガンジーのように
非暴力主義を貫いた9才のRちゃんの方がよっぽどえらいですよね。

物心ついてから、先程の写真を見ながら、
記憶の無い時代の事件のことを知らされたKちゃん。
お姉ちゃんに謝って和解が成立しました(笑)
いつまでも仲良し姉妹でいて下さいね。

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