ラーメン

我が家では、相手が子どもでもきちんと「説明」するよう心掛けました。
現実には「大人の論理」なるものもあるので「全て」という訳にはいきませんが、子どもに「納得させる」ことを重視しました。
だから「どうして」に対し「どうしても」などという回答はしません。
また、子どもの意見の「拝聴・尊重」も心掛けました。
親の責任で決定すべき事項もありますが、その時の年齢で考えられる事柄については、「意見」を求め、「自分で考えて決める」習慣をつけさせようとしました。

だからといって「丸投げ」ではありません。
合理的に考えられない時は「アドバイス」や「誘導」も必要だと考えています。
外食の時のメニュー、図書館で借りる本など、放っておくと同じものばかり選択する場合もあります。
その時には「こんなものもあるよ」と別の選択肢を提示したり、「考え方」を教えたりすることも大切です。

特にKちゃん(次女)は一つのものを知ると「ずっとそればかり」という保守的なタイプだったので、「新規開拓」を促したものです。
そういえば、Kちゃん、3才の時の3泊4日の旅行中ずっと「うどん」を食べ続けましたね(笑)

そのKちゃんが9才の時の春の福岡旅行。
屋台ラーメンを経験させようと中洲にでかけたのですが、気温が低かったのでさっさと食べてホテルに帰ろうということになりました。
屋台の脇のテーブルに4人で座り、メニューを手にとったら、「シンプルなラーメン」と「チャーシュー入り」しか無かったので、4人で分ければ良いと思い「それぞれ2個ずつ!」と私がすぐに頼んでしまいました。
すると、Kちゃん、憮然とした表情…。
「どうしたの?」と聞いたら「勝手に決めた~」と怒っていたのです。
うっかりしていました!
事情説明をして事なきを得たのですが、「自分で決める」意思が発露されたことに少し喜びながら長浜ラーメンを堪能した夜でした。
たかが食事のメニューかも知れませんが、そんなところにも子どもの「成長」を感じます。

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