子ども:トイレ

病院の待合室でのできごとです。
診察の順番待ちをしている私の隣に
1歳半くらいの子どもと母親がいました。
子どもは見ているだけで楽しくなるので、
私はしばらく彼の様子を眺めておりました。

母親が座っている場所の近くにあったプレイスペースで
しばらく遊んでいた彼は、ある瞬間、思い立ったように、
母親から遠く離れた「人気の無い」長いすに向かって
走り出しました。
そしてスリッパを脱いでよじ登り、
長いすの上にきちんと座り直し、
「ウ~、ウ~、ウ~」と3回「うなり」、
長いすから降り、「何事もなかったかのような涼しい顔」で
母親のもとに戻り、ニコニコしながら、
言葉にならない赤ちゃん語で何やらアピールしています。

その一部始終を観察していた私はひらめきました。
今のは間違いなく「う○○」だと・・・。

次女のKちゃんが小さい頃の話です。
楽しく遊んでいたKちゃん。
突然部屋から姿を消し、少ししてから部屋に戻り、
その後、何事もなかったように遊び続けているKちゃんの周辺から
何やら「ナチュラルな香り」が漂ってきて、
「事件」に気付くということが多々ありました。
そんなある時、人目を忍んで、
書斎の片隅でこっそりうなっているKちゃんを
見つけたことがありました。
何と、おむつをつけている子どもでも「う○○」の時に
「羞恥心」を覚えていたのです。

病院でみかけた子どもの行動は
まさしくKちゃんの行動と同じでした。
そしてまた、彼のズボンが少しばかり
下方にズレているのを確認したので間違いないでしょう。

ただ、残念なのは、その間、母親は携帯電話に夢中で、
彼の様子を全く見ていなかったということ。
母親の知らない所で繰り広げられた
「小さなドラマ」の一部始終を見てしまった私は、
大いにウケるとともに、
母親に対するプチ優越感を覚えました(笑)。

お母さん、携帯電話やスマホの画面より、
子どもの様子の方がずっとずっと面白いですよ!
是非、観察してあげて下さい。

 

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