暴風の中を歩く男性

学習カリキュラムの作成方法についてお送りしています。
今回は「成果ベース」の目標設定についてのお話です。

「成果ベース」の目標設定とは文字通り、
「中間試験で90点を取る」とか「英検に合格する」とか、
もっと大きな目標で言えば「受験に合格する」という
中・長期の目標設定に適した方法です。
日々の学習で言えば「単語を30個覚える」というのがこれに当たります。

この方法のメリットは成功すれば
「設定した目標のスキルが実際に身に付く」という点と、
「できるまでトライする忍耐強さ」を養える点にあります。

しかし、この方法は成功率を上げる為の上手な小目標の設定と、
学習者の目標達成への意欲が要求される為、
条件が揃わないと難しいのが難点です。
さらに、目標達成までに小さい失敗はつきもので、
カリキュラム作成者と学習者の信頼関係が必要となります。

その為、この目標設定を達成する為に、
小目標として「分量ベースの学習」を応用し、
学習者の理解度を図りながら、適切な指導を行う必要がでてきます。

最終的には「成果ベース」の目標を
自ら学習者が立てられる様に指導するのが、
この指導の本質にあると言えます。

塾が行う重要な業務のひとつに、
この「成果ベース」の具体化が上げられます。

来週からは、仮想の目標設定を具体例として挙げ、
塾がどの様に生徒に対してアプローチしていくかご紹介していきます。
ご家庭のご指導の一助になれれば幸いにございます。

それでは今日も良い一日を!

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