主張を論理的に説明する能力。

小論文の指導をしていると、
生徒たちの様々な観点に触れることができます。

中には、文章のリズムや言い回しで読み手を引きこむ生徒、
切り口が絶妙で新たな視点を考えさせられる生徒など、
タレントが揃っている反面、
なかなか上手に書けない生徒も少なくありません。

もちろん、そういう生徒を伸ばすのが我々の仕事ですので、
苦手であること自体に全く問題はありませんが、
高校三年生まで社会に出ずに生きてきた同年代の中でも
「なぜこれほど差がつく」のか疑問に思ったんです。

小論文指導は個別で依頼がある場合が多いので、
基礎を一通り学んだ後に、生徒の志望校ごとに異なる指示を
与えることが多いのですが、ある時「全く同じテーマ」
を与えて全員の文章を比較してみました。

そしたら、案の定あったんです。
とても明確な共通点が・・・!

今考えてみれば当たり前のことなんですが、
当時の僕が受けた衝撃は大きいものでした。

その共通点を述べる前に
「小論文」とはどのようなものか触れておきましょう。

まず、「小論文」は「小さな論文」であり、
「作文」や「感想文」ではありません。
「作文」と違って「感性」や「文芸的な能力」
が評価されるわけではなく、
「主張」を「論理的に説明する能力」が評価されます。

「論理的である」ということは
「筋道が通っている」ということであり、
「説明する」ということは、
もちろん「読み手の納得」を想定した
文章であるということです。

つまり、
「あるテーマに対する自分の主張や考えを、
読み手が納得する文章にして提出しろ」
という課題なんですね。

さて、以上の条件を踏まえて
小論文の「得意」「不得意」はどういった差から
生まれるか考えてみてください。
僕が発見した苦手な生徒の共通点も含めて、
次回も小論文をテーマにお送りしたいと思ます。

それでは、良い1日を!

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