数直線について非常に長く語って参りましたが、
そろそろ佳境に差し掛かっています。
皆様、長い間お付き合いありがとうございました。
さて、最後にお話したいのが「長さ」や「広さ」の話。
そう、図形について少し触れたいと思います。
これは数に触れ始めのお子様ではなく、
数字にある程度理解ができたお子様に対して、
「広さ」のお話の導入にお使い下さい。
線を3本以上交差させると、その中に囲まれた形ができます。
それが図形ですね。
3本交差させれば三角形。
4本交差させれば四角形。
図形ができれば、「大きい」「小さい」ができてきます。
この広さを数値で表したものを「面積」と呼ぶわけですね。
なぜ面積と呼ぶのか。
平面の長さの「積(掛け算の答え)」で表されるからです。
では、なぜ広さが掛け算ででるのか。
ポケットから10円玉を取り出して、長方形を作って見せてあげましょう。
10円玉の総数は「縦の個数×ヨコの個数」で表せるはずです。
これを長さで表したのが面積ですね。
ちなみに面積では㎠「平方センチメートル」や
㎡「平方メートル」という単位を使います。
ここで新しい知識を教えるチャンスです。
数学で学ぶことなのですが、
簡単なので小さいお子様にも教えちゃいましょう。
2を2回掛けたら、つまり、「2×2」は、数学では「2²」と表記します。
ご存知の通り、これは「じじょう」とか「にじょう」とか読みますね。
ちょっとカッコつけていうと「平方(へいほう)」といいます。
あれ?
どこかで聞きましたね。
そう。
面積は、長さと長さを掛け合わせてできるんです。
だから、例えば 3cm × 5cm だとしたら
3 × 5 で 15 となって
cmが2回掛かっている、
つまり「cm × cm」の状態になっているんです。
だから、cmの「じじょう」
つまり「平方」になった「センチメートル」なんですね。
だから「平方センチメートル」。
これが立体だともう一つ長さを掛けるから…
もうお分かりですね。
お子様は学校の勉強も楽しむとは思いますが、
学校では教わらない(学校では指導要領の都合などで
教える範囲が限られています)内容については、
なぜか殊更に興味を示します。
実は予習が大好きなのかも知れません(笑)
その気持ちを利用して、先に習う話をぽつぽつと広げてあげることで、
お子様の学習への興味をより深く引き出すことができます。
僕の話で何か活用できそうであれば、是非ご活用頂ければ幸いです。
今後も、こういった教授法のお話についても触れていきたいと思います。
それでは今日も良い一日を!
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