剣を隠す

こんにちは。
みなさんはよく
慣用句やことわざを日常会話の中で使いますよね?

今日からすぐ使える「歯のつくことわざ」
みなさん、バンバン使ってください!

・奥歯に衣着せる(おくばにきぬきせる)
事実をありのままに言わないこと。
思わせぶりに言うこと。
使用例:
「奥歯に衣着せたような言い方をしてるけど、どうしたの?」

奥歯に衣をかぶせたり、何かが詰まったりすれば、
発音が不明瞭になることが語源だそうです。
昨今の歯科医療では、むし歯でかぶせ物を入れたとしても、
異物感はほぼありません。
発音が不明瞭になることもないので、ご心配なく。

・奥歯に剣(おくばにつるぎ)
敵意を含んで、おもてに出さないこと。

相手からは見えにくい奥歯に剣をひそませておくことができれば、
さぞかし名のある暗殺者になれることでしょう。
入れ歯に使う人工の歯は、硬質レジンと呼ばれるプラスチックです。
上下ともレジンの歯では噛み切ることが困難になるため、
ブレードと呼ばれる金属の歯を着けることができます。
ブレード義歯が入っている人は
敵意を持っているわけではないので心配しないでください。

・奥歯に物の挟まった(おくばにもののはさまった)
思っていること、言いたいことをはっきりと言わずに、
なんとなくぼかしている感じ。
使用例:
「奥歯に物の挟まった言い方をしないで、はっきり言ってよ」

「奥歯に衣着せる」とほぼ同義ですが、
前者が意図的な言い方をしているのに対して、
こちらは優柔不断な雰囲気を漂わせます。
奥歯にものが挟まったままにすると、
細菌が繁殖して歯肉が腫れます。
これを歯肉炎といい、歯が浮いた感じがする、
冷たいものや熱いものがしみる、噛むと痛いなどの症状がでます。
また、歯肉炎を放置すると、歯を支えている周囲の骨が
やせてしまい、歯がぐらぐらして抜ける歯周炎になります。
歯肉炎と歯周炎を総じて「歯周病」と呼びます。
ごはんを食べたらフロスを使って
奥歯にものが挟まらないようにしてください。

それではみなさん、今日もよい食事を!

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