こんにちは。
今回は歯をぶつけて歯科医院へ行くまでの間に、
自分で行う対処法をお送りします。
【抜けたらまずやること(おうちの中の場合)】
まず最初にしてもらいたいのは歯根膜の保護です。
歯牙保存液という専用の液が薬局等に
2〜3,000円ほどで売っています。
保存液があれば一番理想的ですが、
ない場合は牛乳の中につけても歯根膜を保護することができます。
慌ててごしごし洗ってしまうと歯根膜が傷ついたり
はがれてしまうので逆効果です。
まずはすぐに保存液や牛乳に浸けて
歯科医院へお子さんを連れていらしてください。
抜けてから戻すまでの時間がその後の経過の
善し悪しを決めると言っても過言ではないです。
予約制の歯科医院でもすぐに急患対応で優先的に診てくれます。
一報いただければいらっしゃるまでの間に準備をするはずですので、
すぐに連絡してください。
【抜けたらまずやること(外出中の場合)】
まず最初に行うことは抜けた歯を探すことです。
何を当たり前のことを!?と普通は思いますが、
事故現場ではこの普通のことも
頭からすっかり抜けてしまうことがあります。
現に、抜けてすぐに歯科医院へ行ったけど歯
を拾ってくるのを忘れてまた取りに戻った、という話もあります。
外で抜けた場合、すぐそばに薬局やコンビニがあれば
保存液や牛乳を手に入れることもできますが、
買いに行く前にしていただきたいことがあります。
まずは拾った歯を水で軽く洗ってください。
10秒ほどで砂を落とす程度で構いません。
決してごしごし洗わないようにしてください。
前回お伝えしたように、抜けた歯の再生には根っこの周囲にある
0.2mmほどの歯根膜が重要です。
こすって洗いすぎると歯根膜がはがれてしまうので
予後が悪くなってしまうのです。
砂を洗い流した後はお子さんの口の中に入れて
乾かないようにします。
噛んだ飲み込んでしまわないように注意してください。
唾液が一番理想的な保存液です。
傷口から出血していても血液は
歯根膜を保護してくれるので問題ありません。
うちの子は飲み込んじゃうかも!?と、
お母さんの口の中の中に入れるのはやめてください。
どんなに歯磨きをしても、
大人の口の中の細菌数は子供の細菌数より多いものです。
虫歯菌や歯周病菌の垂直感染の危険があるため、
なるべく本人の口の中で保存してください。
それではみなさん、今日もよい食事を!
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