夕日の中の象

前回より番外編で「歴史を効率的に学ぶ方法」をお送りしております。
その中で、「歴史嫌い」の多くは授業中に
「置いていかれた」可能性が高い、とお伝えしました。
1日や2日休んでしまった、部活に疲れて復習せずに寝てしまった、
など様々な要因がありますが、取り残される瞬間は一瞬です。
気づいた時には好きだった貴族や戦国武将はあっという間に過去の人。
知らない若手が世の中を席巻しています。
これでは歴史を嫌いになっても仕方無いでしょう。

前回は、歴史嫌いを作らない為に、
私がオススメする勉強(教授)の方法をお伝えして筆を置きました。
今日から実際に体感してみて下さい。

*1:記事の長さの都合上、何週かに分かれてしまいますが、
まとめて読み直して頂くことをオススメします。
*2:史実に至っては様々な説がありますし、
日々の研究により史実とされるものが変化することは
往々にしてございます。

これからお伝えするのは「初学者向け」の
「ざっくりとした日本史観」を養うものであることをご了承下さい。

それでは参りましょう!
日本史のはじめと言えば!?

そう縄文時代ですね!
今から約1万2000年前から紀元前4世紀くらいまでの時代です。
どんな感じのイメージをもってますか?

そう、ウホウホしてる感じですよね。
本当は高度な社会性が既に存在していたとも言われていますが
イノシシやシカを追っかけたり、
果物をとったりしてた時代ですので
そのイメージで結構です。
後半になると定住して土器なんかつくり始めちゃうんですね。

文明の音が聞こえ始めてくるんですね。
この流れで弥生時代まで進みましょう。

縄文時代(ウホウホ・狩猟、採集)
下記がでたら、「縄文時代」っぽいと思って下さい。
(1)狩猟と採集の時代
(2)竪穴式住居、貝塚、縄文土器(縄目の模様の土器)
(3)意外と屈葬とかして宗教的儀式も行っていた。
(4)後期には稲作もしてたっぽい。

次!
次は何時代ですか??
そうですね。
弥生時代です。
紀元前4世紀~紀元後300年くらいの700年間です。
この頃になると、出土する骨に異変が起きるんです。
鈍器で殴られた傷のある骨とか、斬り傷、矢じりと
一緒に見つかる骨とかが出てくるんです。
怖いですね。
これはどういうことか。

そう。
ケンカ(戦争)し始めた証拠なんです。
でもケンカするには理由が必要でしょう?
弥生時代には十分にケンカするに足る条件が揃っていたんですね。

人のモノが羨ましくなったんです。
縄文時代ではウホウホ狩りして仲良く分け合ってたんですが、
この頃になると「稲作」がさかんになってたんですね。
そうすると、肥沃な土地と痩せた土地で差が出る。
うらやましくなると肥沃な土地が欲しくなる。
それなら奪えばいい、戦争!!
という単純なロジックで歴史が動いた時代です。
*あくまで「ざっくり」と「流れ」を理解するのが目的です。

戦争をし始めると、勝った方が威張りだすので、
支配がはじまりますね。
だから身分差がでたのもこの時代。
弥生時代は邪馬台国とか卑弥呼とかが有名ですね。

弥生時代(貧富・身分差・戦争・卑弥呼)
下記が出て来たら「弥生時代」っぽいと思って下さい。
(1)稲作中心
(2)身分・貧富の差
(3)「クニ」同士の戦争
(4)邪馬台国・卑弥呼
(5)漢や魏(中国)と交流が始まる。

紙面の都合上(笑)
今回はここまで、次回に続きます。

「動機」と「流れ」で追っていくと
全容が物語の様に入ってくるのでスッキリします。

それでは、今日も良い1日を!

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