先週、我が家にやってきた
「電動シャッター業者」の想いについて
思いを巡らせてみました。
端的に言えば、「甘ちゃん」です。
我が家は、集合住宅です。
車の出入りの箇所に、
電動シャッターがあります。
そのシャッター。
年に2回、点検が入ります。
メーカーの「保守点検」
というものですな。
先週、点検が入ったのですが、
安全装置に不良があったそうです。
そして、その点検した男性は、
その「事実」だけを伝え、
帰っていきました。
ここで考えてみたいのが、
彼らの生み出している「価値」は
何なのか、ということ。
ユーザーにとって、
「点検行為」そのものには
価値はありません。
その点検によって、
「装置が安全に動作し」
「安心した日常生活を送れること」
に「価値」があります。
そのために、保守契約の費用を
払っているわけです・・・!
点検を担当する男性は、恐らく、
自分の仕事は
「点検すること」だと
思っているのだと思います。
もし仮に、彼が
「自分は、ユーザーが安心して
生活を送ることのできる
手伝いをしているんだ」
と思って仕事をしていたら、
どうでしょう。
恐らく、
ああいう帰り方はしなかったのでは、
と思います。
話を戻します。
シャッターの安全装置。
これは、例えば、
シャッターが閉まる際に
下に子どもがいた場合、
危険を察知して、モーターを止める
というものです。
これが働いていれば、
うっかり子どもが
シャッターに挟まることはありません。
彼の点検したシャッターのそばには、
子どもを乗せられる自転車が
数台ありました。
子ども自身が乗る、
小さな自転車も数台ありました。
つまり、その環境に
「恐らく、子どもがいる」
ということは、察せられたはずです。
もし彼が、
ただ単に「点検」を仕事とせず、
「自分は、ユーザーが安心して
生活を送ることのできる
手伝いをしているんだ」
と思って仕事をしているとしたら。
「すぐに社に戻って、いつまでに
修理対応ができるか、確認します!」
と言ったり。
安全装置が働かない場合の
「応急手段」の提案をしたり。
「車に乗っている人に、
こういう形で、注意喚起してください。
できるだけ早く直しますから!」
と言ったり。
いくらでも、やるべきことが
出てくると思うんです。
結局、今朝方、
私から「いつ直ります?」
と電話するまで、
何もしなかったのです。
勿体ない。
自分が「どんな価値」を創造し、
その価値提供によって、
世の中にどんな風に役立っているのか。
それを考えられる人は、強いと思います。
そのために、子どもには、
知識と同時に、「知恵」を
しっかりとつけていきたい。
知恵とは:
事の道理や筋道をわきまえ,
正しく判断する心のはたらき。
事に当たって適切に判断し,処置する能力。
です。
知識があっても、知恵がなければ、
その知識は昇華しません。
点検の彼。
「シャッターの技術知識」は
かなり専門的に持っているのでしょう。
でも、それを
ユーザーに知の恵として
感じさせることはありませんでした。
勿体ない。
知恵のある子どもを育てるために、
何ができるのか。
しっかり考えたいと思いました。
今日も素敵な1日をお過ごしください。
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