「草食系男子」の発生を
「教育の変遷」から紐解くとどうなるか、
という問いをテーマに教育の変遷について、
若干の私見を交えてお話しています。
- 1960年代~1970年代
池田勇人内閣が「所得倍増計画」を発表し、
10年足らずで計画を成功させた、
いわゆる高度経済成長期ですね。
そのような経済成長の結果、
産業の発達に拍車が掛かります。
それに伴い「系統学習」の激化が進み、
いわゆる学力偏重の「詰め込み型」学習と言われる時代です。
学歴競争に拍車が掛かったのもこの時代です。
競争が激化すれば、競争から外れてしまう人たちも
出てきてしまうことは否めません。
この時代には「落ちこぼれ問題」や「非行問題」が
頻繁に取り沙汰されたようです。
ここで疑問が生じました。
「落ちこぼれ」が、競争の激化によって生じるのは
十分理解ができます。しかしながら、
「非行問題」については、以前から
「発生」していたはず。
つまりは、「社会」に「発見」される頻度が
増えただけでは無いか?という疑問です。
そこで少年犯罪の発生件数を調べてみると・・・。
(*1:情報ソースはネット上のものを利用しました。)
情報ソースが正しいと仮定すれば、
僕の疑問に予想に反して、確かに60年代以降から
急に「発生件数」自体が増えているようです。
人口比も気になったので、こちらは統計局のデータ(*2)
を調べてみましたが、1950年代の少年人口から
急激な変化は見られなかったので、
単純に犯罪件数が増えたと考えて良さそうです。
しかし、1950年代における事件捜査の質と、
この年代の事件捜査の質を比較できないため、
頭から信じてしまうのは少々危険ですのでご注意ください。
そんなわけで、
学力競争の激化が非行問題を誘発したと捉えられ、
1970年代後半から「ゆとり教育」の必要性が
論じられるようになりました。
続きは、次回。
みなさん、良い1日を!
(*1)
参考:http://kangaeru.s59.xrea.com/toukei.html
(*2)
参考:http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/11/dl/02-1-3.pdf
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