「教育の変遷」から見た
「草食系男子」の発生をテーマに取り上げ、
教育の変遷について考察しています。
ー1980年代
前回お話した通りに1960年代~1970年代は
産業の発達や経済の成長を促した代わりに、
「非行」や「落ちこぼれ」という問題を
併発した時代でもありました。
このことから、
70年代後半には「ゆとり教育」の必要性が
論じられるようになりました。
意外と「ゆとり教育」路線の発達は早かったんですね。
この様に、この時代に「ゆとり」と「充実した学校生活」
を重視した教育方針が始まりました。
「いじめ」や「不登校」が社会問題として
頻繁に扱われるようになった時代でもあります。
時代背景としては、
この年代の後半に「バブル景気」が発生し
「激しい競争や労働競争がなくとも日本は安泰」
という錯覚を抱かせた時代とも言えるでしょう。
80年代の後半から90年代にかけて「個性の尊重」や
「国際理解の重視」「偏差値追放」と言った価値観が生まれ、
新しい「学力観」を模索するようになりました。
この時代に生まれた新しい発想が
次の時代の教育の基盤となっていきます。
ー1990年代
「新しい学力」という価値観のもと
「競争の緩和」や「偏差値の追放」が
叫ばれるようになりました。
この時代の前半にバブルが崩壊し、
「今までの常識」が崩壊した時代なので
新しい方針に期待が高まった時代とも言えそうです。
これ以前は「学力」を信じて努力さえしていれば
「年功序列」「終身雇用」というレールが
敷かれていた時代でしたから、急激な環境の変化に
浮足立ってしまうのは仕方ないことでしょう。
しかし、この方向転換が、行き過ぎた「ゆとり」を
生んでしまうことになります。
次回はいよいよ2000年代に突入です。
それではみなさん良い1日を!
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