座布団

今回は前回の続きです。
続々・その2、虫歯の原因 〜「歯質」「細菌」「食べもの」〜

虫歯は「歯質」「細菌」「食べもの」の
3つの要素+時間がからみ合って発生すると言われています。
今回は「食べもの」についての話です。

さて、どんなものを食べると虫歯になりやすいと思いますか?

「そりゃお菓子とか甘いものでしょ!
私は野菜のサンドイッチしか食べないから
ハミガキしなくても虫歯にはならないわ!」

まさか、ここまで極端な考え方をしている人は
そうそういないでしょうが、
似たような考え方をしている人はいるかも知れませんね。

簡単にいうと、虫歯菌のエサとなるのが砂糖(スクロース)なので、
砂糖の入っている食べものはリスクの原因となります。
チョコレートやクリーム系の歯にくっつきやすい食べものは、
よりリスクが高いです。
特にキャラメルはベトベトと歯にくっついてしまうので、
最も虫歯になりやすい食べものだと言われています。
そういったことで、最近では砂糖を使わずに、
キシリトールなどの糖分の含まれていない
代用甘味料を使用した食べものも増えています。

「キシリトールは虫歯予防にいいって言うけど、
どういう効能があるの?」
こんな質問をたまにされます。

キシリトール自体には特に虫歯予防の効能があるのではなく、
糖分が含まれていないという甘味料です。

しかし、糖分が含まれていないということは
虫歯になるリスクが少なく、唾液をたくさん出すことができます。
その結果、「食べものを洗い流す」、
「唾液中のリンやカルシウムを歯に吸収できる」、
「唾液の緩衝作用により殺菌、保護作用を期待できる」
などなどいいことがたくさん起こるのです!
また、代用甘味料を利用した食べものは、
糖尿病やメタボリック症候群が気になる方でも
安心して食べることができます。

しかしながら、全ての食べものが
代用甘味料でできているわけではありません。
そもそも、お米の中のデンプンだって糖分です。

では、何に一番気をつけなければならないかと言うと、
「お口の中にどの程度の時間、糖分が残っているか」
ということなのです。

次回は最も重要な「食事の時間」
に焦点を当てたいと思います。

【今日のひとり言】
「焦点」と入力しながら頭の中で、
「日曜17:30からTVで流れる例の曲」が流れました。
最近ダジャレばかり言っているので、
周囲にオヤジっぽいとよく言われます。
今に始まったワケではないのですが(笑)

それではみなさん、今日もよい食事を!

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