今日は久々にお勉強の小話を。
英語を学び始めて、子どもたちが最初に受ける洗礼は
「冠詞のつけ忘れによる減点」です。
この記事をお読みの皆さんの中にも
I have a pen.
と書くところを
I have pen.
と書いて減点された方も少なくないと思います。
大人になる過程で何度も減点されてきた結果、
今では「そういうもの」として
納得されている方も多いと思いますが、減点する側の責任として
「そういうもの」とは「どういうものか」
をもう少し詳しく説明付けて欲しいと思うものです。
今回のコラムでは、
皆さんの遠い昔に置き忘れてしまった好奇心の種を再び呼び覚まし、
もう一度「違い」を考えてみたいと思います。
せっかくなので、僕なりの回答は、次回にまわします。
代わりに単数系を使う状況と
複数形を使う状況の違いが出る場面をお話しますので
仮説をたてて見て下さい。
Q. 次のリンゴは英語ではどのように表されるか答えよ。
<スーパーで買い物中>
男「さて、必要なものはとりあえずそろったな。
お、(1)リンゴだ。(2)リンゴ買ってく?」
女「私は別にいいわ。欲しければ買って。
それにしても(3)大きなリンゴね。
夕飯食べれなくならなきゃいいわよ。」
男「わかってるって。
じゃあ、帰りにおやつ代わりに
車の中で食べるから(4)リンゴ買うね」
A.
この時、(1)の場合は複数形でいいます。
明らかに棚にならんだリンゴだからです。
その中のリンゴを一個みつけて「リンゴだ」
と言っている可能性もなくはないですが、
次回お話する内容を理解して頂ければ、
ここの「リンゴ」が
「an apple」になることはありえません。
では、(2)の場合はどうでしょう。
実は、これは状況によります。
しかし多くの場合は「apples」でしょう。
この理由も場合分けして次回説明します。
(3)も(1)と同様に「棚のリンゴ」
を見て言っているので「apples」。
そして(4)。
これは男がとてつもない大食漢でなければ
間違いなく「an apple」です。
さて、この違いから「単なる複数形」と
「単数および数詞がついた複数形」
の区別を導きだして見て下さい。
それでは今日も良い1日を!
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