ピアノを習っている人が、
全員ピアニストになるわけではありませんよね。
大半の人が、途中でやめてしまうと思います。
でも話をしてみると、
導入段階で使っている教材は皆、大体が一緒です。
「バイエルとかやったよ!」
「なんだっけ、ブルグミュラー弾いた!」
「ソナチネまではいったんだよね~」
とか・・・。
ピアノ経験者が通る道、
バイエル⇒ツェルニー⇒ブルグミュラー⇒ソナチネ。
この順番が一般的ではないでしょうか。
私も綺麗にこの通り、歩んできました。
しかし、この順番が定番化しているのは、日本だけです。
日本の音楽教育が遅れていると言われる原因のひとつとして、
この定番化が挙げられると思います。
そもそも「バイエル」は19世紀中頃に作られた教材なので、
その後の音楽の変化には適していません。
ピアノも進化しましたし、時代の変化と共に
次々と新しい音楽が生み出されてきました。
本来なら使っていく教材も、
一緒に変わっていかなければいけないと思っています。
(ちなみにヨーロッパで、バイエルは
完全に忘れ去られた教材になっています。)
ヨーロッパでは音楽の変化に合わせて、
積極的に多種多様な曲を取り入れています。
日本では聞いたことあるかな、程度の作曲家の曲を
なんの抵抗もなく取り組んでいます。
そして、教材が綺麗に順番化されているのも日本特有です。
確かに、音符の数、要求されるテクニック、
曲の内容である程度、難易度のランク付けはされます。
日本ではよっぽどの機会がない限り、子供の頃に弾いた、
いわゆる簡単な曲は大人になってから弾く事はありません。
一方ヨーロッパでは、世界的ピアニストがリサイタルで
子供のための曲を弾くことが多々あります。
何故この様な違いが生まれるのか?
それはまた次回の記事で・・・。
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