以前、頭がよくなる家という本が話題になりました。
名門大学や難関と言われる高校に合格した子供たちが育った家の
間取りを調査研究してみた所、興味深い事実が判明したためです。
その事実を結論から申し上げると
「成績のよい子ども達の育った家は、家族間のコミュニケーションを促進させる住まいが多い」というものでした。
さて、「家族間のコミュニケーションを促進させる住まい」とは
どんなものなのでしょうか。
例えばそれは、子供部屋とリビングを兼用する住まいです。
リビングの中に子供の学習机がある、もしくは、
子供部屋の中にちゃぶ台が置かれ、
そこでお母さんがTVを見ながらくつろいでいる。
そんな住まいを想像してみてください。
「そんなのわずらわしい!」
「そんな環境で子どもが集中できるか!」
「かえって成績を落とすわ!」
と思われる方もいるでしょう。
けれども、わずらわしければ工夫すればよいのです。
集中したければ耳栓をすればいいし、
集中できる時間帯を見計らって勉強するような計画性を
持てばいいのです。
子供たちは「わずらわしさ」の中で
自然に「知恵」を身につけていきます。
「知識」と異なり、知恵は困難に遭遇することで磨かれていくもの。
知恵を身につけず知識だけを詰め込まれてきた子ども達は、
どんなに成績が良くともこれから先、
幸せな社会生活を過ごせるとは限りません。
少なくともこれからの日本は、知識よりも知恵が
求められるようになっていきます。
ただ、「家族が近くにいるわずらわしさ」とは、
子供たちにとって勉強の障害でしかないのでしょうか?
次回はそれについてお話します。
是非、この話題をご夫婦やご友人たちと話し合ってみて下さい。
いろんな発見や気づきがあると思いますよ。
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