今回も「子どもが勉強したくなる住まいづくり」
についてお話します。
一昔前までは
「限られた空間の中に、少しでも多くの個室を確保し、
家族一人ひとりのプライバシーを確保する」
というのが主流の考え方でした。
子ども部屋の中にベッドがあり、机があり、
やがてTVが置かれ、それにTVゲーム機が接続され、
パソコンも置かれ、インターネットが繋がり、
子ども達は部屋にこもって一人遊びするようになります。
その結果、子ども達は団体行動を嫌がるようになり、
コミュニケーション能力は削がれ、引きこもりが急増しました。
その反動のためか今は、ファミリータイプの住宅でも
ワンルーム化が進んでいます。
個室はベッドが置ける最小限のサイズにとどめ(4畳以下)、
その分、リビングなどの共用スペースを広げます。
ダイニングとリビングを区切らずに
一体化するケースも増えています。
昨年、私の事務所で設計した住宅(大原の家)も
個室を最小限にとどめ、ワンルーム空間としています。
⇒ http://blog.livedoor.jp/ura410/archives/52861479.html
この住宅は平屋で、お子様が2人います。
狭い個室から広いリビングに出たくなる、
そこには大きなテーブルがあって、
そこで勉強したり、遊んだり、作業できる。
開放的なキッチンがあり、そこには、
お母さんが家事や料理をしている。
学校から帰ってきたときも、
必ずこのリビングを通って各個室にアプローチします。
この住宅も家族内コミュニケーションの活性化を狙った
住宅のモデルケースと言えます。
ご主人様の家族に対する思いが詰まった住まいでもあります。
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