仕事は面白い

前回は空間構成のメリハリについてお話しました。
今回もその続きです。

最近、「空間構成のメリハリが求められているなぁ」
と感じる機会が増えてきました。
私の事務所は、個人オーナー様からの依頼による
集合住宅の設計が多いのですが、
そこでのマーケティング結果にもその傾向が表れています。

今年、設計したデザイナーズ・マンションでは
約60平方メートルのワンルームで、天井高4mという住戸が
高額家賃であるにも関わらず、
建物完成前に入居者様が決まりました。
入居者様からは、「この部屋にどうしても住みたい。」
と言われたそうです。
詳しくは下記をご覧ください。
⇒ http://blog.livedoor.jp/ura410/archives/53049471.html

このプロジェクトが話題となり、
先日、りそな銀行荻窪支店で開催された
賃貸マンション経営者セミナーに講師として招かれ、
設計事例として紹介させて頂きました。
悪天候にも関わらず会場内は満席でした。
⇒ http://blog.livedoor.jp/ura410/archives/53060957.html

建築空間については、
大人よりも子ども達の方が敏感です。
空間としての雰囲気というか、
空気感のようなものを感じやすいのだと思います。

私は、母校の日本大学で非常勤講師も務めています。
空気感に敏感な子どもにこそ、
未来の建築家になって欲しいと切望しています。

せっかく、建築学科に入学しても
建築設計者の道に進むことを
希望する学生が全国的に減っています。
業務は過酷だし、恐ろしいほどに儲かりません。
建築が好きでないと継続できません。

ただ、仕事は面白い。
毎日、発見の連続です。
仕事が面白いと言える職業は
非常に限られているように思います。

それでも人気がない。
成績の良い学生達は、
エネルギーや環境分野への進路を決めます。
理由は、商社や国の研究機関、
エネルギー関連の大企業に就職しやすいからです。

話がそれてしまいましたが、次回はいよいよ最終回。
ご家庭で今すぐにでもできる既存の住空間への
メリハリの付け方をご紹介します。

 

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