前回、「家族の問題について、家族や親子の合意をもって解決策を決める。
その際、各自の意見は紙に書き出しておく。
そして議長役を決める。
議長役は発言禁止で議論の進行役に徹し、最後に判決をくだす。」
という話をしました。
もう一つルールがあります。
それはすぐに結論を出さないこと。
最低3回以上は議論してください。
つまり、3日間にわたって議論して欲しいのです。
もちろん、連続して3日でなくても構いません。
内容によっては月に1回の議論とし、3か月かける家族もいます。
時間をかける理由は、結論よりも議論する「プロセス」を
大切にして欲しいためです。
もし偏った意見を発言している家族がいたとしても、
時間をかけることで冷静な判断力を取り戻せます。
議長役を用意することにも理由があって、
親子なら甘えあってしまいがちですが、
そこに第三者が入ることで甘えあいや馴れ合いを防げます。
公平な議論の場を子どもに体感させ、
自分の考えや意見を他人に分かりやすく伝える訓練をする。
そして、いかなる結論になろうともその結論には家族全員が従う。
これによって子どもたちは、家族への参画意識が芽生え、
「家族のルールは自分たちの意見と考えによって決められる!」といった
自我がめざめます。
意見をあらかじめ紙に書き出させることも思考力を高める効果があります。
この合意のルールと共に育った子ども達は、
自然と社会への参画意識も芽生え、自分たちの社会のルールは
自分たちで考え、議論し、形づくっていくことを
当たり前に思えるようになるのではないでしょうか。
事実、この社会は、そのようなルールや仕組みでできていますからね。
是非、この話題をご夫婦やご友人たちと話し合ってみて下さい。
いろんな発見や気づきがあると思いますよ。
カテゴリーや各種特集ページからお越しの方は、ブラウザの「戻る」ボタンでお戻りください。