如来様

タイトル通り、歴史を効率的に学ぶ方法をお送りしています。
「ざっくり」おおまかな流れを駆け足で見つめることで、
本当に「ざっくりした」日本史観を養うことを目的としています。
前回で古墳時代まで終わりましたね。

今回も念のため、復習しておきましょう。
ウホウホ狩猟採集の縄文時代を経て、
稲作を始めて肥沃な土地を求めて争った弥生時代。
戦争では、勝った方が支配するので身分社会ができちゃいます。
戦争が続き、大きな国が勝ち残りましたね。
その頃になると、支配力を誇示する為に
大王の大きなお墓である「古墳」を作ります。
「ヤマト王権」なんていうカッコイイ名前もつけられてます。

今日のお話はここから。

そこから暫くすると飛鳥・奈良時代に突入します。
593年~710年が飛鳥時代で、
710年〜794(784)年が奈良時代ですね。
この頃になると年号がしっかり出てくるんですね。

奈良時代に書かれた「日本書紀」っていう歴史書に
バッチリ記載されています。
この頃は、大きくなった国をどうまとめていく
か迷って悩み始めるんですね。
そこで、当時の超ナウい流行の最先端を真似するわけです。
中国ですね。
隋とか唐とかの時代ですね。
ちなみに当時の流行の先端は「ちょーあん」という街です。
はい。長安です。
中国の文化を真似しつつ、
日本の独自の文化(天皇)を確立しようとする時代です。

大化の改新のきっかけとなる「乙巳の変」や
天皇家の親族間で派手に争う「壬申の乱」など
クーデターが頻発する時代でした。
このような国の乱れを「仏教+天皇」
で治めていこうとした時代です。
だから奈良には寺社が多い。
そして、仏教中心の政治ということは寺社の権力が強くなるんです。
坊さんが政治に口を出すことが多くなる。
口うるさいからもう奈良にいたくない!
って京都に都を移すのが次の時代の始まりです。

ちょっと長くなってしまったので三行でまとめると

飛鳥時代 → 天皇+仏教の政治基盤を作った。
奈良時代 → 天皇+仏教の政治を確立した。
そうしたら、僧侶の権力が強くなって朝廷が煙たがった。

というだけの話です。
ちなみに、中世までの日本史は全て

(1)天皇+○○(誰か)
(2)○○の権力が大きくなりすぎる
(3)天皇が他の権力に頼んで○○を倒す。
(4)○○を倒した権力者と天皇が仲良くなる。→ (1)に戻る。

このベクトルで話が進みます。
ここを抑えとくと歴史が楽しくなりますよ。

各時代、最初のうちは天皇の権力が安定しているんですが
次第に逆転現象が起きていきます。
それに嫌気がさした天皇が次のパートナーを探して
同じことが繰り返されるわけです。

飛鳥時代(中国のマネをしつつ天皇中心の文化を築く時代)
下記が出て来たら「飛鳥時代」っぽいと思って下さい。
(1)中国文化を真似する時代。仏教とか漢字とか。
(2)推古天皇・聖徳太子・蘇我氏・
中大兄皇子・中臣鎌足(後の藤原)
(3)冠位十二階・十七条の憲法・大化の改新・壬申の乱・律令

奈良時代(律令という規則と仏教の力で政治した時代)
下記が出て来たら「奈良時代」っぽいと思って下さい。
(1)律令制度、班田収授、墾田永年私財法、荘園の開始
(2)藤原不比等、聖武天皇、行基、鑑真
(3)大仏、東大寺、正倉院、国分寺、国分尼寺、天平文化

徐々に日本が形成されて参りました。
記事の都合上、難しいですが、一気に読んだ方が効果的です(笑)

しかも、三回くらい読むだけでホント覚えちゃいます。
少しでも歴史に興味を持って頂けるなら幸いです。

それでは今日はこの辺で。
今日も良い1日を!

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