こんにちは。
北風が本気を出してきました。
外を歩いているだけで耳がちぎれそうなくらい寒いですが、
みなさんはいかがお過ごしですか?
僕は最近、結婚式にお呼ばれして参加して来ました。
すごく素敵な結婚式だったのですが、
チャペルの後に披露宴会場に行く道中の屋外で撮影があり、
女性はとても寒そうでした。
スーツの男性客も寒くて震えるほどだったのですが、
新婦は肩の出たドレスでも寒さを感じさせない笑顔で
「さすが!」と思いました。
まさに心頭滅却すれば火もまた涼し!
寒い風が口の中に入り込んでくると
歯ぐきにしみて痛みが出たりするので、
花粉症や風邪、インフルエンザの予防も兼ねて
マスクをすることをオススメします。
では、本日のトピックです。
「歯科治療には保険適用と保険適用外の自費治療があるけど、
どう違うの?」
歯科治療には国民健康保険や社会保険が適用され、
治療費の何割かだけ患者さんに負担してもらう保険治療があります。
この保険適用の治療法には国からの規制があり、
使用していい道具や材料、方法に制限があります。
歯科医院が受け取る治療報酬も、
何をやったかによって細かく決められています。
例えば、虫歯を削って銀歯をかぶせるという、
よくあるスタンダードな診療でも、
1、歯肉の検査をする(歯周検査料)
2、歯肉周辺のクリーニングをする(スケーリング料)
3、1ヶ月後に歯肉の状態を再検査して評価をする(歯周検査料)
4、歯肉の状態が落ち着いていたら、歯を削る
(PZ料:歯を削る、印象料:型を取る、
咬合採得料:上下の歯の噛み合わせの場所を決めるワックスを取る、
TEK料:前歯であれば仮のかぶせものも保険適用)
5、技工士によって出来上がった銀歯をかぶせる
(金属冠材料料、セット料、セメント材料料、
補綴物管理料:2年保証)
という、細かい決まりに基づいて進める必要があります。
保険で使用できる金属はパラジウムという卑金属が使われます。
この金属は、長い年月で腐食して
金属アレルギーを引き起こすと言われています。
また、歯に対して比べ物にならないほど硬いので、
対合している歯が割れたり削れたりしたり、
詰めている歯が削れても金属は削れないので、
境界線の部分からまた細菌に侵されて再び虫歯になりやすい、
などの欠点があります。
また、しっかりと時間を取って診療をすると、
費用対効果で歯科医院が赤字経営になります。
そのため、短い時間で「完璧と自負できない診療」
をしてしまう歯科医院も少なくないのが現状です。
保険の利点としては、「費用が安い」ということに尽きます。
一方、自費の治療ならば、
アレルギーを引き起こしにくい生体親和性の高い貴金属(白金や金)
や理想的な材料を、歯科医師が完璧に処置するのに必要な時間を
取ることができます。
それを考えれば、自費>保険 と考えるのは間違ってはいないです。
ただし、全ての治療がそうとも言えず、
保険適用でもすばらしいものもたくさんあります。
これは書き始めると本を一冊書けてしまうので割愛しますが・・・。
担当の歯科医師に詳しく聞いてください。
「保険適用外の自費治療はお金持ちがする治療でしょ?」
と聞かれることもありますが、そうでもないようです。
次回は[世帯年収と自費治療経験の関係]についてのお話です。
それではみなさん、今日もよい食事を!
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