今回から「科目の重要性シリーズ」に戻って参りました。
歴史の話をした際に思わず話が飛んでしまい、
一ヶ月ほどこちらを留守にしてましたね。
忘れ去られてしまったかもしれませんが、
「社会という科目は何の為にあるか?」
という問いが本題のお話でした。
この問いに対し、僕は社会という科目を
「未来を想像(創造)する為の礎」などと、
少々カッコつけて定義付けました。
今回は「地理を学ぶ」ということ、
そして「現代社会を学ぶ」ということが
「どのように未来を想像(創造)」するのか
考えていきたいと思います。
まず「地理」と聞いて思い浮かべるのが、地図でしょう。
様々な地域の場所を知り、まだ見ぬ世界へと思いを馳せる。
好奇心をくすぐり、未来を想像するには
十分な要素を含んでいますね。
さらに、「地理」で学ぶものは場所等の
「地理的な事象」に留まりません。
その地域の気候や産業、特産品、政治形態や思想まで、
その土地の現状を学びます。
歴史では過去を学び、地理では「歴史の終着点」である
「現代の生活」を学ぶんですね。
この事が学び手にとってどうプラスになるのか。
「大好きな人とのデート」を例にとって考えてみましょう。
大好きな人と念願のデートまでこぎつけたら、
多くの人は「デートを成功させたい」と思うはずです。
では「デートを成功させる」為には何が必要でしょうか?
「愛情」と「誠意」はもちろん必要ですが、
自分がどれだけ相手を真剣に思っていても、
思っているだけでは一切相手に伝わりません。
そうなんです。
思いを伝えたければには相手に伝える為に何かしなければならない。
しかも、そのミッションの目的は「伝える」ことではなく
「伝わる」という結果を生み出すことです。
そこでデートでは「愛情」や「誠意」を伝える為に、
みなさんには何ができるか。
「デートを楽しく過ごしてもらう」こと。
これに尽きます。
では「デートを楽しく過ごしてもらう」ために、
みなさんにとってあると便利なものを考えてみて下さい。
言うまでも無く「相手の情報」ですよね。
相手は何が好きか、どういう考えをしているか。
どんなものを食べて、どんな服を着ているか。
相手の好みに応じてデートではホスピタリティを
発揮していくはずです。
「地理」に話を戻しましょう。
この科目では、将来デートやビジネスをする可能性がある
「将来のパートナー」の基本情報をご丁寧にも
座学で教えてくれるわけです。
「デートをする!」となった時に必死に相手の行動を
調べ始めても限界があります。
日頃から興味を持って様々な場所や人々に思いを馳せる。
こういう日々の習慣が即座の判断が必要な時に
自分の助けとなるわけです。
何に寛容で何がタブーか、
前もって理解した上でコミュニケーションを図れれば
これ以上心強いことは無いでしょう。
デートで例えましたが、
これがビジネスにも応用できることは言うまでも無いでしょう。
一つ忘れてはいけないのが「座学」で学んだことの真偽は
自らの目で確かめる必要があるということです。
その第一歩として地理という科目は子ども達が
「知らない土地」を歩く際の「羅針盤」として
大きな手助けをしてくれるはずです。
地理では現代の「地形」や人の「生活」に焦点を
あてていたことに対し、現代社会では「社会」間の繋がりに
焦点をあてます。
より広く大きな社会同士の繋がりに対し、
現代の社会問題がなぜ発生するのか、
どうすれば改善されるのかを考えるきっかけとなります。
そして、地理や歴史の知識が「現代」を考えるのに
如何に重要かを再認識させてくれる科目でもあります。
この様に社会といっても各単元毎に様々な特色がありますが、
その全てが未来への架け橋となる点が
お分かり頂けたのではないでしょうか。
長らく科目としての社会について触れて参りました。
皆さんにとって、何かしらの発見があれば嬉しいです。
それでは良い1日を!
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