前回、「家族間のコミュニケーションを促進させる住まいで育った子どもは
賢くなる傾向にある。」という話をしました。
「コミュニケーション」=「人と人との交わり」だと考えてください。
私は都内で一級建築士事務所を経営しております。
この連載を通じて読者の皆さんに、
住まい方を工夫することで子どもを賢く育てる方法をお伝えしていきます。
お金もたいしてかかりません。
ですが、手法を知っていても趣旨(しゅし)を理解しておかねば
間違った使い方をされてしまいます。
だから今からご説明する趣旨を丁寧に理解してください。
コミュニケーションによって賢い子どもを育てるために
最初に協力して欲しいことは、できる限り家族間の合意(ごうい)で
家族の問題を解決する環境をつくることです。
親が決めるでもなく、子供に決めさせる訳でもなく
親子の合意を第一とします。
その際、面倒かもしれませんが問題点の解決案について
メリットとデメリットをあらかじめ紙に書き出しておき、
それを発表しあうようにして下さい。
その場での思いつき意見は議論がまとまらなくなるので禁止です。
書いてきたことを読み上げることをルールとします。
さらに議長役も決めてください。
お子様がなってもいいですし、おじいちゃんでも、おばさんでもいい。
お子様の友達がなっても面白い。
議長は審判のようなもので、個人の意見は述べてはいけません。
家族の意見の聞き役に徹します。
意見が割れた場合は議長が判決をくだします。
次回は、なぜこの「合意のルール」が
子どもを賢くするのかについてご説明します。
是非、この話題をご夫婦やご友人たちと話し合ってみて下さい。
いろんな発見や気づきがあると思いますよ。
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