子どもが巻き込まれる犯罪は
多様化しています。

ただ、やはり多いのは、性犯罪です。

そんな犯罪から子どもを守るためのこと
お伝えします。

朝日新聞出版の
『AREA Kids』2013年春号に
興味深い特集があったので、
紹介してみます。

子どもを「不審者」から守るために、
かつてからアナウンスされている
「不審者に注意!」という言葉と、絵。

サングラスに、マスクをした男性が
子どもの背後に忍び寄る絵。

その横に、
「不審者に注意!」
という注意文。

このイメージが、非常によろしくない。

なぜか。

それは、
「みるからに怪しい犯罪者」は
昨今では、ほとんどいないからです。

「この人、怪しくないから、
話を聞いちゃおう。」

と思わせるために、犯罪者は
色々な努力をしています。

だいたいの手口は、
「だまし」から始まります。

だまして、どこかへ連れて行き、
声を出しても、もうどうにもならない場所で
性犯罪者に豹変するパターンです。

つまり、子どもに対する防犯で
大切なことは、

「不審者に注意!」ではなく、
「どうすれば、だまされないか」
ということです。

では、どうするか。

子どもは、人をみて
「安全」か「危険」かの
判断はできません。

従って、「場所」の情報から
判断させるのが良い。

犯罪者は、「成功する」と自ら判断した場所
で、声をかけます。

行き当たりばったりでは声をかけず、
「ここならいける」と判断した場所で
最初の行動に移ります。

つまり、この場所は
「怪しい人が好む場所かどうか」
ということを子どもが判断できれば、
「だまし」に入る前に
警戒信号を持つことができます。

一般的に「犯罪者が好む場所」は、

・人目の少ない一本道

・「無関心」な公園

・物陰のある広場

・三方を囲まれた駐輪場

とのこと。

誤解しないでいただきたいのは、
上記のような場所じゃないところは
「安全」ということではない、ということ。

主旨としては、

・おじさんから声をかけられた
⇒ (あれ、ここは危ない『場所』だ)
⇒ (おもしろそうなおじさんだけど)
⇒ (でも、注意しよう)
⇒ (無視して、逃げちゃえ。)

と、自ら「注意アンテナ」を
引き上げられる子どもを育てる
ということです。

散歩やお出かけの際、
コミュニケーションの一環として、

「この場所って、危ない?」

と親子で話をし、

子どもの危機察知能力を
高める試みをしてはいかがでしょう。

繰り返しますが、
「みるからに怪しい犯罪者」は
昨今、ほとんどいません。

今日も、安全で、快適な1日を!

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