学生:どうして?

塾生に向けたコラムより①

この職業に就いて、早くも十年にさしかかろうとしています。

今日は、僕の経歴の中で最も多くされた質問である
「何の為に勉強するのか?」という問いについて
お話したいと思います。
この質問は生徒自身にも当然されましたし、
保護者の方にも「どう返答したらいいのか?」
という質問を頂いたことがあります。
当然ながら、絶対に正しい解答は存在しないと思いますが、
僕なりの見解を生徒に向けて述べたことがあります。

今回は、敢えてそのまま子どもに向けたメッセージを
感じて欲しいので、僕が塾生に向けて書いたコラムを
そのまま転載してお送りしたいと思います。
(決して手を抜いているわけでは御座いませんよっ!!)

–以下、本文転載—-

どうも。
りゅうです。

夏期講習おつかれさまでした。
それぞれの夏、思い思いの成長を遂げる事ができたなら
本当に嬉しいです。
宿題もテストもいっぱいだしたけど部活や習い事をしながら、
みんな本当に頑張ってくれたね!ありがとう!!
君たちの努力を必ず成績に繋げる事を
夏の終わりに教員と誓い合いました。

さて。
突然ですが、僕は勉強が全てだとは全くもって思いません。
勉強しろよ!といつも僕に言われてる君たちからすれば
意外かと思われるかもしれませんが、本当に思ってません。

じゃあ、なんで教鞭を振るっているのか、なんで勉強をさせるのか。
これについて今日はお話ししたいと思います。

勉強をする理由は人それぞれです。
将来のため、行きたい学校があるから、良い点をとると嬉しいから、
やらないと怒られるから、そして何だかんだ言って
本当に楽しいから。
色々な理由があると思います。
その中で、僕が勉強を通してみんなに教えたい事は三つです。

まずは、一つ目。
君たちは将来、社会の中で生きていく以上、必ず仕事をします。
僕たちやみんなの親御さんを見れば分かると思いますが、
人生の時間の多くを仕事で費やしています。
仕事は楽しい事も多いですが、辛いことも多いですよ。

(僕は基本的に楽しくて仕方ないですが、
やはり全てが上手く行く事でもなく、悩むことだってありますよ。)

それは部活や勉強のことを考えれば分かると思います。
そんな中でも、まずは自分が望む仕事に就き、
望む結果に繋げる力を持っていればどうでしょうか?
辛さも面白さや楽しさに変えていける機会が増えるんです。
その力を養うには、とても大きな役割を果たしてくれるのが
勉強だと思っています。
何度も何度も躓いて、それでも前に進む為に立ち上がって、
挫折もして、苦手なものもあって、競争して、
結局自分の力で努力して進んでいくしかないのが勉強です。
キュリアスに来ている君たちなら、必ず味わっている感覚です。

こういう状況に対して、自分の頭で考えて、自ら机に向かい、
結果が出るまで自分なりにできることをやる。
こういう地道な努力で培われた見えない力は、知識そのもの以上に、
君たちの人生を彩る大きな糧となっていきます。

こんな経験を積む君たちの応援をしたい。
そんな気持ちで今、君たちの前で教えています。
そういう意味で、本当にその時期の時間を
僕らと過ごしてくれる君たちと、
その機会を与えて下さったお父さん、お母さんには
本当に感謝しています。
これからも頑張ろうね!!

おっと、久々の登場で語り過ぎたのか
いつの間にかページの端に来ちゃいました。(笑)
後の二つは今後のコラムで続けたいと思います。
それでは新学期にまたお会いしましょう♪

-—転載ここまで—-

いかがでしたでしょうか。

正直、質問自体が非常に難しい質問です。
しかし、子どもたちが真剣にこの問いを発する以上、
私たちは何かしら自分なりの答えを持つ必要が
あるのではないでしょうか。
今回のコラムが皆さんの答え探しに
少しでもお力になれれば嬉しいです。

長くなってしまいますので、
次回は引き続きこの続きを掲載したいと思っています。
それでは皆さん。明日も良い1日を!

 

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