20歳くらいの頃。
パン屋さんでバイトをしていました。
仕事はきちんとやる方なので、
割と早い段階で
アルバイトのヒエラルキーのトップ
(アルバイト・リーダー?)
に上がっていました。

朝4時からパンを作り、焼いて、
通勤客が多く行き交う時間帯の前に、
店に並べる。

厨房の中は、
戦争のような状態になっています。
そんな中、色々な「事故」が起きるわけです。
(もちろん、お客様には影響しない、
内部要因の事故です。)

そのとき、今思えば「若い!」
というしかないのですが、
当時の店長に「ハインリッヒの法則」
を説いて、
環境の改善を考えようと訴え出たのです。

ハインリッヒの法則。
1つの重大事故の背後には
29の軽微な事故があり、
その背景には300の異常が存在する、
という法則です。
1:29:300。

要は、事故が1件起きたということは、
裏に29件の軽微な事故があり、
その裏には300件の「ひやり」とする事象が起きてるんだよ、と。

これを、家に置き換えると。

仮に、お子さまが家の中で大怪我をした、
としましょう。
重大な事故です。

この重大な事故の裏には、
29件の軽微な事故があり、
その裏には300件の「ひやり」
とする事象がある、ということです。

この法則は、
ピラミッドのような構造で表せます。
最底辺に「ひやり事故」があり、
その上に「軽微な事故」がある。
そして、ピラミッドの頂点に
「重大な事故」があります。

最底辺の「ひやり」を抑えることができれば、
その次の「軽微な事故」を抑えることができ、
結果として「重大な事故」も事前に防げる、
ということ。

ご家庭の中にある「ひやり」な場所を
ひとつずつ潰していくことで、
お子さまに起きる「重大な事故」を
未然に防げるよ、というお話しでした。

今日も、素敵な1日を!

9つの誤解:間違いだらけの“子育て”