2012年7月から8月にかけて、朝日新聞で
「いじめられている君へ」「いじめている君へ」
「いじめを見ている君へ」という特集が組まれました。

その中で春名風花さん(タレント、小学6年生)のコメント
(8月16日)が良かったですね。一部引用します。
(春名さんは「ぼく」という一人称を好んで使います。)

「あのね。キモい死ねと連日ネットで言われるぼくが生まれた日、
パパとママはうれしくて、命にかえても守りたいと思って、
ぼくがかわいくて、すごく泣いたらしいですよ。
この子に出会うために生きてきたんだって
思えるくらい幸せだったんだって。
それは、ぼくが生意気になった今でも変わらないそうですよ。
想像してください。
君があざ笑った子がはじめて立った日、はじめて歩いた日、
はじめて笑った日、うれしくて泣いたり笑ったりした人たちの姿を。
君がキモいウザいと思った人を、世界中の誰よりも、
じぶんの命にかえても、愛している人たちのことを。
そして、その人たちと同じように笑ったり泣いたりして
君を育ててきた、君のお父さんやお母さんが、
今の君を見てどう思うのか。」

この文は「いじめている君へ」向けて書かれたものですが、
子育ての上でもとても大切なことが指摘されていると思います。
それは「子どもが生まれた日の記憶」です。
子育てをしていると、子どもの成長とともに、
「かわいい」だけではすまなくなることも出てくるでしょう。
それこそ、「生意気だ」と頭に来ることもあるでしょう。
そんな時こそ、「生まれた日の記憶」を呼び起こすのです。

子どもが生意気になったとしても、
「あの時の赤ちゃんの連続なのだ」ということを思い起こせば、
気持ちが変わってくるでしょう。
だから生まれたばかりの頃の写真やビデオは
たくさん準備しましょう。
そして、子育てにくじけそうになった時にそれを「見直す」のです。
そうすれば、もう一度、あの頃の気持ちを取り戻して
もう少し頑張れると思いますよ。

きっとそうです…。私がそうでしたから(笑)

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