予備校講師誕生物語(50)| 予備校という選択
自分自身の学校での体験、 教育実習での教頭先生との軋轢、 不熱心な教師との遭遇などを通じて、 20代の私は「公教育に向かない」という判断をしました。 おそらく、公教育では「おかしいこと」を 「おかしい」とも言えないだろう [...]
予備校講師誕生物語(49)| 教師の仕事なんて・・・とは
何と、彼女達の活動というのは、 米国生まれの有名なマルチ商法(*)だったのです・・・。 彼女達は、それによって将来どれだけ幸せになれるかを 懸命に説明してきました。 「良い商品なんです」 「コツコツ売り続け、世界旅行をし [...]
予備校講師誕生物語(48)| 秘密の会合
結局、教育実習の反省会は 教頭先生が来ないまま終わってしまい、 私の中には釈然としないものが残りました。 また、反省会で質問してきた 女性教諭の言い方に対する反発もあり、 2週間の教育実習そのものが 後味の悪いものになっ [...]
予備校講師誕生物語(47)| 何のための実習か・・・
ある女性教諭が 「あのようなことをして恐くありませんでしたか?」 と質問してきました。 私は「「恐い」とはどういう意味ですか?」と問い返しました。 すると「単位を落としたら困るでしょう?」と言ってきたのです。 その言葉に [...]
予備校講師誕生物語(46)| 反省会での決闘・・・?
教頭先生の「やめろ!」で、教育実習最後の授業は 中途半端な形で終わってしまいましたが、 時間が経つにつれ怒りがこみ上げてきました。 教頭先生は「教室に酒を持ち込んだこと」か 「私がゲラゲラ笑ってふざけているようにみえたこ [...]
予備校講師誕生物語(45)| 突然の制止命令
泣いても笑っても教育実習最後の授業を迎えました。 失敗の連続だった2週間で得たものを全て投入しよう、 とにかくベストを尽くそう、 とある意味、開き直っていました。 教頭先生など諸先生方や仲間の実習生の見守る中、 いよいよ [...]
予備校講師誕生物語(44)| フランスの農業
聴覚のハンディを克服すべく、 視覚・触覚・味覚・嗅覚を最大限に刺激して 「フランスの農業」を教える・・・。 思案の結果、フランスの農業をイメージできる 「現物」を直接見せようと考えたのです。 給食で食べているモノとはまる [...]
予備校講師誕生物語(43)| 産業革命の後で・・・
精神的に追い詰められた後の授業は 「産業革命」についての授業でした。 「国」や「貿易」(*)の概念も イメージできない生徒達に 「産業革命」をどうやって教えるのだ? 迷っている時間はあまりありません。 次々と授業の計画を [...]
予備校講師誕生物語(42)| 悪戦苦闘は続く・・・
思い通りに行かない授業はさらに続きました。 EC(ヨーロッパ共同体(*1))について説明する授業で、 「国の枠を越えて結合した」というイメージを作るために、 加盟国各国のカードを黒板に貼りつけ、 場所を確認しながらヨーロ [...]
予備校講師誕生物語(41)| ひとつのことだけでは不十分
教育実習の後半は「失地回復」のための戦いでした。 聾学校の生徒の特性を理解せずに、 思い上がった授業をした失敗を取り返し、 何とかして「子ども達にとって良き学びの機会になる授業」 を残したいと奮闘しました。 しかし、現実 [...]
予備校講師誕生物語(40)| 塾での手法は通用しない
アルバイトをしていた学習塾では、 重要語句を空欄にした自作のプリントを使っていました。 話を聞きながら空欄を埋めていくという授業は 大変効率的なもので、生徒にも好評でした。 しかし、それは聾学校では全く通用しない手法だっ [...]
予備校講師誕生物語(39)| とんでもない思い違い・・・
「分からない」などの感情を 素直に表現する生徒を見ていて、 「自分の授業は大丈夫だろうか?」 と不安になる一方で、 すでに学習塾講師のアルバイトで 「教える」という経験を積んでいた私は 「何とかなるだろう」という気持ちも [...]