予備校講師誕生物語(38)| 無垢であること
「自然に耳から入る情報」というものがなく、 獲得する情報が限定されている聾学校の生徒達は 「無垢」であるといえるでしょう。 無垢であるために、彼らは大変素直であり、 その様子は愚直でさえあります。 それは「幼い」とも言え [...]
予備校講師誕生物語(37)| 聾学校の生徒達
大学入学直後に特殊教育に対する 資質が無いと思ってしまったことや、 1年前の教育実習を終えて先生になることを 断念していた(*)こともあり、 2回目の聾学校での教育実習へ行く前は 大変、気が重かったのを覚えています。 た [...]
予備校講師誕生物語(36)| 特殊教育との出会いと衝撃
私が入学した頃の宮城教育大学は、 A類(初等教育)B類(中等教育)C類(特殊教育) などに分かれていました。 私はB類の中学校社会科を希望していたのですが、 共通一次試験で点数が足りず、C類を受験することにし、 何とか滑 [...]
予備校講師誕生物語(35)| やっと見えてきた方向性
高校まで、生きることの悩みは尽きませんでしたが、 大学生になったあたりから、少しずつ、 人生の向かうべき方向が見えてきました。 大きかったのは、林竹二という先生の教育哲学を知ったことです。 「人間として正しく生きるために [...]
予備校講師誕生物語(34)| 道徳と世間の狭間で
中学時代は、真面目に道徳的に生活しようとしても 「お堅い、偽善」などとみなされるし、 試験の順位で上位につけると、 そんなに勉強してなくても「ガリ勉=性格が悪い」 などという先入観をもたれたものです。 また、大人は道徳に [...]
予備校講師誕生物語(33)| 嗚呼、懐かしのケツバット・・・
中学時代、 道徳的な生活態度は胡散臭いと思われるだけでなく、 それを許さない空気さえありました。 私が所属していた野球部では、先輩が後輩を指導する際、 尻をバットで叩くことが横行していました。 通称「ケツバット」です。 [...]
予備校講師誕生物語(32)| 金八先生が生み出すイメージ
両親の教え、キリスト教、読書経験などから 道徳を内面化していった私でしたが、 中学生くらいから、少し生き辛い日々が続きました。 私の中学生から高校生にかけての頃(*)は 「校内暴力」が社会問題化し、 「受験勉強に偏重した [...]
予備校講師誕生物語(30)| 挑発的壁新聞
小学校5年生の時のできごと。 クラスの新聞委員になりましたが、 委員会のメンバーはガキ大将のジャイアン君を含め 男子だけだったのでいやな予感がしました。 後日、委員会活動として壁新聞を作りましたが、 教師の指導が無かった [...]
予備校講師誕生物語(28)| 週番は走れるか・・・
スタジオジブリ制作アニメの 『おもひでぽろぽろ』(1991年公開)の中に、 週番の在り方をめぐるやり取りが出てきます。 廊下を走る人をどう取り締まるかという議論の中で、 ツネコさんというませた女子が 「週番は廊下を走った [...]
予備校講師誕生物語(27)| 道徳を教える人
石原千秋氏は 「現在の国語という教科の目的は、 広い意味での道徳教育なのである(*1)」 としましたが、確かに、数ある読書体験の中で、 国語の教科書の文章から身につけた 道徳の徳目は多かったように思います。 小学校1年生 [...]
学歴社会について考える(12)
長かった学歴社会編も今回で終了です。 最後に、この社会をなるべく有利に生きていくには、 学生は何を意識して生きるべきなのか、 我々大人たちは子どもたちと どう接していけばいいのかを述べたいと思います。 今までの話を統合す [...]
学歴社会について考える(11)
前回は、「国外労働力の日本市場への参入」について触れました。 今回は、労働市場における日本企業の動向について 考えていきましょう。 「フリーター」という言葉は、 リクルート社がアルバイト情報誌の「フロム・エー」で 非正規 [...]