「人生何がおこるかわからない」という視点から
「勉強」を考えてみました。
ある程度の経験を積めば、
人生とは予想通りにはいかないものだと実感するものですよね。
仕事一つとっても、子どもの頃にこんなことを
生業としている自分を想像できたでしょうか。
私の個人的なことを言えば、
高校2年生の時に修学旅行で京都に行くまでは
「京都・奈良なんて古くさい街は嫌だ」
と、とんでもない思い違いをしていたのです。
ところが、京都で寺院の大きさにショックを受け、
180度反転して歴史に引き込まれてしまいました。
そして日本史を教えている現在です。
タイムマシンがあったら、高校時代に戻り、
あの頃の生意気な自分を張り倒したいくらいです(笑)
「勉強するメリットとは(3)」に
出てきた人達はどうしていることでしょう。
物理は要らないと思ったA君が海洋考古学に進みソナーを
使いこなし元寇の時の沈没船の探索をやっているかもしれません。
歴史は不要だと思ったB君が精神科に進み人間の心の真実を
さぐるために仏教の世界に行き着いているかもしれません。
数学なんて見たくないと思ったC君は
近代経済学の世界で数学を使いこなしているかもしれません。
希望通りプロ野球選手になって大成したD君、
引退後、解説者として分かりやすく伝えるために
国語を勉強し直しているかもしれません。
人生とは大概そのようなものです。
「めぐりめぐって、あの頃、苦手で嫌っていたものと
長い付き合いになる」などということはたくさんあるのです。
だからこそ、学校時代に「学ぶ」ということ自体を
あまり粗末に扱わない方がいいのです。
人には得手不得手がありますから、
全ての教科・科目を完璧にする必要はありません。
分からなくても、赤点すれすれでも構いません。
「絶交」だけはせずにおきましょう。
人生のどこかで再会し、お付き合いすることになるかも知れません。
その時のために各教科・科目のお名前や簡単なプロフィールを
覚えておくだけでもとても有意義だと思いますよ。
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