教育について考える(8)| 実践性の回復 道元 その1
鎌倉時代に広まった禅宗としては、 栄西が開いた臨済宗と道元が開いた曹洞宗が有名です。 どちらも坐禅という修行を行いますが、臨済宗が「公案=こうあん」という 師から与えられる問題(*1)を一つ一つ解決して 悟りに達しようと [...]
教育について考える(7)| 実践性の回復 親鸞
鎌倉時代、「念仏」を唱えれば 極楽浄土に生まれ変わることができるとしたのは 法然・親鸞・一遍です(*1)が、今回は親鸞(しんらん)に注目します。 親鸞の師である法然は「ただひたすら念仏を唱える(*2)だけで 極楽浄土に行 [...]
教育について考える(6)| 仏教の展開と現代の学び
お釈迦様の時代の仏教は、 一部の出家修行者が厳しい修行を経た後に悟りを開くというものでした。 その後、大乗仏教の登場により、 より多くの人に悟りの可能性が生まれました。 仏教が日本に入ってきた後 「悟りを開くための能力に [...]
数の世界への誘い(6)
数直線について非常に長く語って参りましたが、 そろそろ佳境に差し掛かっています。 皆様、長い間お付き合いありがとうございました。 さて、最後にお話したいのが「長さ」や「広さ」の話。 そう、図形について少し触れたいと思いま [...]
教育について考える(5)| 仏教の展開から考える
学び続ける理由を考えるために、 インドや日本の仏教の展開を概観してみたいと思います。 少し回り道をしますがお付き合い下さい。 元々のお釈迦様の時代の仏教は 「少数の出家修行者が厳しい修行を経て悟りを開く(*1)」 もので [...]
数の世界への誘い(5)
数の増減を教える際には、 数直線が非常に有効なツールであるとお伝えしてきました。 今回も数直線の魅力に迫っていきたいと思います。 数直線とは何か。 そう。 数直線とは「線」です。 線とは何か。 そうです。 図形の構成要素 [...]
教育について考える(4)| 学び続ける理由
教育という行為を学ぶ側の立場から考えてみましょう。 子どもだけでなく、大人にとっても、 とても重要だけども答えるのが大変難しいのが 「何のために勉強するのか」という問ではないでしょうか。 私も小学生の頃から、この問に対す [...]
数の世界への誘い(4)
これまで3回にわたって、足し算引き算を教える際に 「数直線を使うメリット」 をお話してきました。 数直線の尽きない魅力を今日もまたお送りします。 さて、前回は数直線で 「分数」「小数」のイメージが広がるというお話をしまし [...]
教育について考える(3)| カリスマ講師の課題
予備校講師といえばマスコミなどでも注目される 「カリスマ講師」が耳目を集めます。 しかし、ありようによっては (予備校経営的には旨みがあっても)教育的には課題が残る場合があります。 それは 「私はこの科目のことについては [...]
数の世界への誘い(3)
足し算引き算を教えるにあたり、 ものの個数を増減させて教える教え方ではなく、 数直線を用いる教え方を推奨する理由を掘り下げています。 前回までのお話で、数直線には個数を表すような「自然数」とは違って、 その間に間隔が存在 [...]
教育について考える(2)| 欲望の欲望
内田樹氏が、「学校というところは、 すべての制度的虚飾を削ぎ落とせば、 「知」に対する欲望を持つ者(=教師)の欲望が、 「知」に対する欲望をもつ者(=学生)の欲望の対象となる、という 「欲望の欲望」構造に帰着する。」と書 [...]
数の世界への誘い(2)
前回のお話で足し算引き算を教える際に、 「ものの個数の増減」を用いて教えるのではなく 数直線を用いた「すごろく教授法」のお話を致しました。 これは、紙に数直線を書き、足し算は右へ進む、 引き算は左へ進むという「すごろく」 [...]